日本猫結はんのFIP闘病記

10ヶ月齢でFIPを発症した日本猫結はんの闘病記です。

嫌な予感的中【2019.5.25】

自分の病院で6ヶ月齢ですぐに去勢手術をした結はん。

去勢手術後にFIPを発症する猫さんの症例を何例か見たことがあるので、漠然と気をつけないとなーと思っていました。

結はんは保護猫ですし、FIPの元となるコロナウィルスを持っていてもおかしくありません。さらに同居していた先住猫は便の遺伝子検査で腸管のコロナウィルスが陽性でした。

つまりFIPの発症リスクが十分にある猫でした。

そんなこんなで2月に家庭の事情でお引越し。

同時期に私は仕事を休職しました。

今思うと環境の変化による結はんのストレスは結構大きかったのかもしれません。

5/20ごろからなんとなく遊びのノリが悪く感じました。

『でも遊んで無いわけじゃないし、急に暑くなってきたから夏バテかな?エアコンをもっとガンガンにしてあげよう。』

なんて思っていました。

その後5/23にご飯を少し残すようになり、5/24には遊びのテンションがかなり低下。これはおかしいと思い5/25に近くの動物病院を受診しました。

獣医師には動物看護師であることと、コロナウィルスの件と去勢と引越しでストレスがかかった件を伝えました。

FIPが1番心配なんで、それも鑑別できる検査をしてください。』

とお願いしました。

(病院側からするとちょっと嫌な飼い主かもしれませんが、動物病院業界の裏事情を知ってしまっている私は、そうすることが最善だと思っています。)

そして結果…

総タンパク:11.3

ビリルビン:1.2

加えて謎のやや貧血…

腎パネと肝パネはおおむね問題なし。

怪しさMAXでした。。。

(ちなみにアルブミン測ってないんかい!って思ったけど言いませんでした…)

追加でエコーしたけど腹水と腎臓の肉芽腫はいまのところなし。

ケーナインラボのコロナウィルス定性検査を血液で外注してもらいつつ、FIPの治療を始めていくことに。

とりあえずその日はステロイド剤のプレドニゾロンステロイドで免疫抑制することで感染起こさないようにという予防的な抗生剤であるアモキシシリンが処方されました。

プレドニゾロンは1日1回、アモキシシリンは1日2回です。

正直なところ『やっぱりなー』っていう気持ちと『ほんまかいな?』っていう気持ちで複雑でした。

FIPの症例は嫌という程経験してきているし、このブログを見ている方は多分もう知っていると思いますが、死という先が予想できてしまうので、その日は4時間ぐらい泣きました。゚(゚´ω`゚)゚。

泣いた後は我に返って仕事モードで結はんの看護に専念できるようになりましたが、今でももちろん泣くときは泣きます。

泣いていた時にずっと頭を巡るのは安楽死をどのタイミングでしようか?ということ。。これは一般の飼い主さんだとFIP宣告の初日に考えることでは無いかもしれませんが、、、

病状が進行すると著しくQOL(生活の質)が低下します。

具体的に言うと

・ご飯食べれない

・動けない

・吐く

神経症状(けいれんや麻痺など)

・呼吸不全

など、、、

治る病気は別として、末期のガンや厄介な感染症など手の施しようが無い病気の場合、私は強制給餌(ご飯を口に入れてたべさせること)とか入院して静脈点滴するとか、『あれ嫌やったなー』という思い出が本人に強く残りそうなことはしたくありません。

念を押しますが『治る病気は別』です。

今回の場合は治らないって言われてるけどもしかして治るのかも?という現段階では微妙な病気なのでその辺の判断を最後まですごく悩むと思います。

同じ病状でも、出来ることは全部やりたい!と入院して命のある限りがっつり治療を希望される方もいらっしゃいますし、強制給餌も積極的にされる方もいらっしゃいます。

はたまたアメリカやイギリスでは治らない病気だとわかった時点で、猫が猫らしく生きれなくなって動けなくなって辛い思いをするのが目に見えているのだから、と安楽死をするのが一般的です。

この議論に正解なんてなくて、

『自分自身がどれだけその子のことを考えて決断できるか』

というのが大事だと思います。

長くなったので続きはまた今度…